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★【CE】マークとは
ヨーロッパ連合(EU)やヨーロッパ自由貿易機構(EFTA)における法的規制に対する適合性表示マークです。
以前のヨーロッパでは 各国間の製品規格や安全保護政策が異なり、自由な流通の妨げとなっていました (例えばドイツからフランスへ引っ越した場合、ドイツで使っていた電話が使えなくなってしまったという例があります)。 そこで 欧州共同体において統一した製品規格を定め、EC圏(現在では加盟国が増えEU圏と呼ばれている) での自由な流通の保証を目指したものがCEです。
CEマークは該当する全ての条件をその製品が満たしている・・・と、第三者機関である「公認適合証明機関等」が認証したことを示すマークです。 自己認証の場合でも厳しい社会的なモラルに裏付けられているため、信頼度は世界で最も高いといえます (1985年5月7日、EU(当時はEC)では「加盟している国同士で統一した規格を」という考えで 「技術的調和と標準に関するニューアプローチ決議(ニューアプローチ指令)」が採択されました。 加盟各国で安全に関する統一した規格を作り「決められた年度までにこの規格をクリアすること」というお達しが出ます。 これに従わない製品は、EU諸国内では生産も販売もできません。この統一規格に合致していることを証明しているのが 「CEマーキング」という訳です。玩具の安全については1990年1月1日に施行されました)。
玩具に関しては1988年に改定された【EN71】という規定が発行されて、現在に至っています。 【EN71】は対象年令や使用目的など、様々な角度から玩具の安全性について具体的な検査事項を列記しています。

★STマークとは違うの?
よく比較されるのが【ST】ですが、これは(社)日本玩具協会が玩具の安全基準を定め、これに合格した製品につけるマークで 日本の食品衛生法・電気用品取締法などに基づいて基準を定めている日本独自のものです。 万が一の事故に対しては、共済制度が設けられており、補償が受けられます。

★CE基準の目的
【EN71】の目的として、規定書の中には要約すると 以下の2つが記されています。
・消費者には判断しがたい部分の危険をできるだけ減らす事(但し明らかな危険・・例えば裁縫キットに含まれる針の危険などは基準の対象としない)
・ 大人では注意できても、子どもでは気づかない危険の発生を減らす事
上記の大きな目的のために、細かい点に至る厳しい規定が【EN71】には列記されています。 但し、その規定をクリアしている玩具・遊具が 意図した方法以外で使用されたり、 不適当な対象者に使用されたために発生した事故に関しては、製造者の責任は問えないとも書いてあります。


★色落ちについて 〜乳児用玩具の安全性(具体的な検査の流れ)〜

■ヨーロッパ
CEでチェックされる 乳児玩具のメインとなるポイント
・形状:球体の直径ヒモの長さと直径
・強度:接着剤接続部分・牽引に対するヒモの強度
・塗料:溶解度不燃性仕上げのラッカーの成分など

■日 本
塗料については輸入の段階で、食品衛生法に基づく食品添加物の安全試験が厚生省より義務づけられている。 この試験では、塗料の溶出の有無が色ごとに検査され、厳しいCEの検査をパスした商品は実績を認められて、 毎回の検査が免除されているのが現状です(抜き打ちで行われる事が多いようです)。 乳幼児用玩具(おしゃぶり等)の中には、お子様が口に入れているうちに色が落ちてきた・・・という声を稀に頂くことがあります。 これは、色止めの力が強いラッカーでは成分が有害なため、色止めの力が弱くても無害な水性ラッカーの使用をCEで規定しているからです (色素には食紅などの食品に使われている着色料が用いられていますので、身体に害はありません)。 色が落ちることでご心配をされると思いますが、例えば食品の中でも口の中が真っ赤になってしまう飴玉を平気で口にしていることを 思うと、色が落ちても有害なラッカーを使用しないヨーロッパの考え方が理に合っているのかも知れません。 昨今の日本では、食品着色料の安全性も確実ではないとの意見もあります。 玩具を扱う立場の私たちは、国がきちんとした基準と検査機関を作って、誰もが安心して玩具を求められるようになるのが 一番望ましいと思いますが、皆様はどうお考えになりますか?


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